「公立中高と私立6年制とではどちらの方がいいですか。」という質問をよくお受けします。
一般的に父親が公立の出身なら当然公立を、母親が私立を出ていれば、私立をお考えになりがちです。
自分の経験がものをいうのです。
それぞれに長所と短所があり一方に旗を揚げるのは無理でしょう。
普段通っている塾の方針や先生の意向や考えに大きく左右されるのも実態でしょうし。基本的には公立は平等に、私立は競争に重きを置いているのは確かですが、公立も全国的に校区を広げ競争原理を入れています。
本県も再来年あたりから今の県下13学区を半分以下の5学区になりそうです。神戸、阪神、但馬、北東播、中西播の5つです。
大阪のように各地区に私立に対抗できるトップ校をつくるという意図です。
長田や兵庫、小野、龍野などが地区の2番手校になる可能性あるということです。
そうなると私立以上の競争が展開されます。
私立の場合は中心教科の成績で決まるのに対して、公立高校への入試は科目すべてが問われます。 もっと言えば中学3年間の生活全体が問われることになります。
そうなるとトップ校に入るためには英数国などの力をつけつつ、 内申点もしっかり確保することが一層求められます。
はっきり言ってこれはきついです。
簡単に言えば、高校入試を避けたいなら12歳で勝負をかけ、11,2歳の子供に知識の集中的注入するそういった世界に入らせるか、それに抵抗がある場合には公立中に行くという選択です。
私立はそれぞれの顔がありますので、 偏差値もさることながら、 通学時間や校風との相性などもしっかり視野におかれることが大事なことです。