私はこの4月から、2年前城南小学校と合併し廃校となった旧城巽小学校を全面改装してできた姫路市総合教育センターの臨時職員として(8時45分から5時15分まで週4日)勤務しています。今日はこの場を借りてこのセンターについて紹介させて頂いて、もし必要性をお感じなることがあれば遠慮なく利用して頂ければ嬉しい限りです。(ただこの通信を読まれる方々は加古川のお方が多く、姫路市在住が条件になっている本センターの利用はハードルが高いですが、加古川にも類似の機関がありますからそちらの利用をお考えになってはいかがですか。)
私の主な仕事は日に2~3件かかってくる悩みを聞き、その場で答える事のできることにはお答えし、センターが扱う領域外の問題(センターが扱う問題のお子さんが18歳未満であることが前提となっています。)には、他の関係諸機関を紹介しています。又相談内容が電話では即答できないことであったり、相手の方が希望される場合には、別途改めて面談日を相談しあって決め、後日センターまでを足を運ばれることになります。
そうした問題に個別に対応する相談員は十数名いて(その相談員の大半が大学院出の20代中ごろの女性で、数倍の競争の採用試験をくぐってきた人たちです。彼女たちは概してこの仕事に使命感をもち意欲的です。)それらのメンバーに加えて数名の指導主事がスタンバイしているといった体制がとられています。地方の自治体としてはかなり充実した組織を備えています。
第1回目の面談は、話が時間切れとならないように2時間確保されています。
それぞれの委員は数名の子供をかかえて毎日とても忙しいそうです。
しかし。残念ながら、彼ら達の仕事には任期があって最長3年までという厳しい条件が課せられています。
若者の雇用が不安定な昨今ですから、役所としても新陳代謝をはかるためにこのような一種のワークシェアリングの方策をとらざるをえないのかもしれません。でもいつまでも身分が不安定な彼らを見ていると、やはり若者受難の時代だと痛感します。日本では大学で心理を勉強してもそれを生かせる仕事を見つけるのは至難のことですね。
このセンターは現役の先生たちの各種研修の場であり、一日平均約150名の来訪者を迎えています。その他生徒補導のセクション、不登校たちの駆け込み寺のようなふれあい教室もありそれらがけっこう機能的に動いています。個人情報保護のため、きわめて一般的な事柄しか述べられないのが残念ですが、電話相談で出てくる家庭像を次回に紹介してみます。